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2015年10月19日(月)季節性気分障害ってご存知ですか?

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   10月も後半に入り季節は秋本番。北の地方や高い山からは、早くも初雪の便りが届き始めました。今朝、公園の前の通りを歩いていたら、風が吹くたびに木の葉が舞い落ちていてびっくり。樹種にもよりますが、例年この辺りの本格的な落葉は11月半ば頃からですから、半月程も早いことになります。今年は残暑が短く秋の訪れが早かったので、木々も戸惑っているのかもしれません。

   このところ、急に夕暮れが早くなったように感じませんか? 今の時期は毎日の日の出、日の入り時刻の変化が大きくなるので、『急に日暮れが早くなった?』ように感じるのです。この時期、なんだかメランコリックな気分になることはありませんか? 人恋しくなったり、妙に感傷的になったり・・・。今日はこの時期特有の心の変化とその対応についてご紹介して参りましょう。

 

『季節性気分障害』実はれっきとした病名

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   Wikipediaによると、これはうつ病のサブタイプの一つとされ、特定の季節にのみ、体のだるさや疲れやすさ、気分の落ち込みなどの症状が出る気分障害を言います。冬季うつ病、季節性感情障害などとも呼ばれ、抑うつ、倦怠感、気力の低下、過眠、過食などの症状が見られるのが特徴です。患者の大部分は、冬(特定の季節)以外の時期では健康な状態であることが多いようです。

   こうした症状が強く表れて、日常生活に支障をきたすようになると、確かにこれは病院に行って治療を受けたほうが良さそうですね。しかしそこまで重症ではないまでも、秋から冬に掛けてのこの時期、ちょっとメランコリックな気分になったり、人恋しくなったり、感傷的になったり・・・といった気分の変化をご自身で感じられたことはありませんか? 健康な方であっても、一度や二度はこのようなご経験をお持ちなのではないかと思います。なぜ季節により人がそのような影響を受けるのか、そのメカニズムはまだ詳しくは解らないことも多いとのこと。しかし、季節性気分障害の発症率は高緯度地域に多く、また発症する季節は晩秋から冬に掛けてが多いことから、日照時間に関係があることが考えられています。

 

生体は光や温度などを感知してコントロールされます

   我が家のベランダでは先週から4シーズン目のシクラメンの花が咲き始めました。そろそろシャコバサボテン(別名カニサボテン)も咲き始める頃ですね。これらの植物は、日照時間の変化を感知して花を咲かせることが知られています。特にシャコバサボテンは日照時間に正確に反応することから、室内で栽培する場合は日没以降段ボールを被せるなどして遮光してあげないと、照明の光を感知してなかなか花を咲かせなくなってしまいます。

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   また早春にチューリップなど春の花を早咲きさせる場合は、球根を一旦冷蔵庫に入れてしばらく低温で保管し、その後室内や温室など温かいところで栽培します。すると『寒い冬が終わって春が来た!』と勘違いして球根が目を覚まし、ぐんぐん成長して花を付けます。この冷蔵庫で冷やす工程を行わないと、いくら室内で栽培していてもなかなか早咲きにはなりません。こちらは温度の変化を感知している例ですね。

   そして光や温度の変化で生体をコントロールしているのは植物に限ったことではありません。カレンダーも時計も持っていない動物たちも、日照時間や気温の変化で季節を知り、季節に応じて食べ物の豊富な場所へ移動したり、繁殖行動を行ったりして脈々と命を紡いでいるのです。現代の人間は暦や時計を使い、身体よりもむしろ頭で季節や時間を感知し、それに基づいて生活や行動をしていますが、そもそもは哺乳動物の一種です。やはり身体には温度や光でON/OFFされる生体スイッチの仕組みが本能として備わっているのです。

 

人間の身体も光の刺激で反応しています。

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   朝、寝起きの悪い人は、起きたらすぐにカーテンを開け、明るい朝日を浴びると良いといわれますね。また夜、就寝前には昼光色、昼白色の蛍光灯の光やホワイトカラーの強いLED光、パソコン、スマートフォンなどのディスプレイが発するブルーライトを避け、キャンドルや電球色など温かみのある光で、明るさも少し落とすようにすると眠りに就きやすいといわれます。

   これらは正に人間も動物である証拠!(笑)。オレンジ色を帯びた(色温度が低い)光は、夕暮れの色であり、生体に休息を促すように働きます。そしてブルーライトを含む白っぽい(色温度が高い)光は、日中の太陽光の光であり、生体には活動を促すように働くのです。これからの季節はどんどん日の出の時間が遅くなりますが、寝起きの悪い人が朝カーテンを開けた時、地平線からのぞいたばかりのオレンジ色の朝日を浴びても、目覚まし効果はあまり期待できないということになりますね。むしろ室内の照明を点灯し、昼光色蛍光灯かホワイトカラーのLEDライトを浴びた方が効果的と言えるかもしれません。

 

秋にメランコリーになる身体の仕組みとは?

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   このように生体と光は人間においても密接な関係があるわけですが、秋冬シーズンにメランコリーになったり季節性気分障害を引き起こしたりするのも、日照時間の変化が影響しているのではないかと考えられています。体内時計に関与し、通常夜間に多く分泌されるメラトニンというホルモンが、日照時間の短縮により、分泌のタイミングが狂ったり、過剰に分泌されたりしているのではないかという説があります。また、秋冬には日照時間が短くなり陽射しも弱くなることから生体への光刺激が減少し、脳内で神経伝達物質として働くセレトニンの量が減少、脳の活動が低下してしまうことが原因という説もあります。動物は気温が下がってくると体温保持のために仲間と肌を寄せ合おうという本能が働くという研究もあり、これが秋に人恋しくなる理由とする説もあります。多くの生き物にとって寒さは生命の危機に繋がるリスキーな環境要因。そして日照時間の短縮は、厳しい秋冬シーズンの訪れを告げるあまり嬉しくない環境変化の兆候として感知されているのかもしれません。

 

秋のメランコリーを防ぐ暮らしと住まいの三本の矢?

   ここまで秋冬シーズンにメランコリーな気分になりやすい身体の仕組みを考えてきました。ではこれを逆応用して秋のメランコリー対策を考えてみましょう。

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   第一の矢は、光の刺激を維持することです。夕方は早めに照明を点灯し、秋特有の薄闇を室内に持ち込まないようにします。室内の照明を点灯するとレースやシアータイプのカーテンだけでは外から室内が見えてしまいますので、ドレープのカーテンも少し閉めるなどして視線を遮るようにすると良いですね。そして朝も早起きするとまだ朝日も頼りなかったり、真冬になると空には星が出ていたりします。そんなときはカーテンを開ける前に照明を点灯しましょう。時間が来ると次第に明るくなって起きる直前には最大照度になるタイマーコントロール付の照明なども有効です。朝が苦手な方は試して見る価値ありです。

   第二の矢は、温度の管理です。寒くなって身体が冷えてくると、ウキウキ楽しくなるという人は少数派のはず。人恋しくなったり寂しくなったりする前に、暖かい飲み物やひざ掛けなどで冷えを避けるようにします。暖房を使い始めるまでもない、ちょっと冷えるなぁという時には、湯たんぽや小さな使い捨てカイロが身体だけでなく心も優しく温めてくれます。

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   第三の矢は、カラーマネージメントです。夏の暑い時期にカーテンのお打合せをすると、赤系など暖色系の色柄は人気がありません。逆に冬の寒い時期には寒色系の色柄が不人気となります。カーテンを季節毎に替える方は少数派だと思いますが、それでも色の選択が無意識のうちにお打合せ時の気候に左右されてしまうのですね。これを逆手に取って、秋メランコリー対策には早めにインテリアの色を暖色系に替えてしまいましょう。カーテンは閉めると面積が大きく部屋のイメージ作りには効果的ですが、難しいようであればクッションのカバーやアクセントラグ、テーブルクロス、ソファカバーなどを暖色系の色や暖かそうなテクスチュアのものに変えてみましょう。暖色系のひざ掛けを出しておくだけでもずいぶん雰囲気が変わります。その他スタンドを置くなど、室内に暖かいイメージを作り出すようにインテリアの秋化粧をします。

   『私はそんなことしなくても大丈夫!秋は楽しい季節だし・・・』と思われましたか? しかしお年寄りやうつ傾向のある方、落ち込みの原因に直面している方などにとってはこの季節、不安定になりやすい微妙な時期なのです。毎日の暮らしに応用する、或は必要な方にアドバイスして差し上げるなど、是非活用してみてくださいね。

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