2014年10月12日(日)在来工法とはここが違う!ツーバイフォーの作り方(5)
10月も中旬に入りました。八百屋さんの店先には柿やミカンが並び始め、いよいよ秋本番。身体を動かすのにも気持ちの良い季節ですね。しかし今月に入り、毎週の様に台風が日本列島にやってきます。最近の台風は大型なものが多く、離れた場所でも大雨や強風に見舞われるケースが増えています。備えをして何事もないと「バカみたいじゃない!」と思ってしまったりしますが、なんと言っても無事が一番。「前回何でも無かったから」と侮らず、気象情報に注意してしっかりと対策をしておきましょう。我が家も明日は台風19号対策ですよ~!(笑)。
さて、今日の話題はツーバイフォーの作り方(5)。少し間が空いてしまいましたが、ここからがツーバイフォーのツーバイフォーたる所以の工程です。ではさっそく本題に参りましょう。
前回は1階の床合板を張り終えたところまでご紹介しました
前回は1階の床組を作り、床下の断熱材を貼り、その上に床合板を張るところまでご紹介しましたね。前回の記事はこちら そして右の写真は床合板を貼り終え、全体を見渡した所です。手前の方で2ヶ所小さな穴の様になっているところがユニットバスが入る場所と土間になるところです。こうしてみると『こんな小さな所にユニットバスが入るの?』って思ってしまいますね。現場で平面的に見るとスケールアウトしてしまい、そんな風に感じます。よくある畳1畳分ほどのトイレなど、『ここにトイレなんて狭くて入れないのでは?』と思うくらいに見えますが、家が出来上がるとごく一般的なトイレになります(笑)。向こう側の段ボールの箱がゴチャゴチャっと置いてある場所が玄関。きれいに貼り上がった床合板の上には物は置かない現場の心遣いです。
さて、今日は朝から壁パネルの建て方です
原始的なツーバイフォー工法では、この床合板を張り上げた所(プラットホームといいます)の上で壁になるパネルを作り、みんなで『一斉のせ!』と起こして取り付けていました。しかしそれは昔の話。現代では別の屋内加工場でトラックに積み込める一定サイズに区切った壁パネルを作り上げ、現場に運び込みます。壁パネル自体は、天候をはじめ諸条件の影響を受けやすい現場での製作よりも、安定した環境の屋内加工場での製作の方が、精度高く、より品質の高い物を作ることが出来ます。在来工法の大工さんが『下小屋』と呼ばれる加工場で柱や梁を加工し、継手や仕口(ジョイント部分)を刻んで現場に持ち込んでいたのにも似ていますね。
壁パネルの搬入そして建て方が始まります
トラックで運び込まれた壁パネルは、クレーンで吊り上げて現場の中に仮置きします。写真は外壁となる部分のパネルです。窓になるところに穴が空いていますね。白い面が外側になる部分で、従来の構造用合板の代わりに耐火性能の高い珪酸カルシウム板を採用しています。
まずは外壁から建て込み開始!パネルを吊り上げて、設置場所へ下ろし、職人さん達が取り付ける。ぶつけたりしないように丁寧に、慎重に、神経を使う作業です。
下の写真は2階ではありません。1階壁パネル上部での作業を足場に上って撮影したものです。吊り上げたパネルを引き寄せ、位置を決めてそっと下ろし、ピッタリ納める。下には他の職人さんがいて、支えたり取り付けたりの作業をしています。パネル上の職人さん、パネルが納まったらホッとした表情になっていますね。一枚一枚がそれだけ神経を使う作業なのです。
ここがポイント!
ここまで現場の写真をご覧頂いて、ツーバイフォーならではの作り方であることにお気づきになられましたか?そうです、ここまで柱を立てていませんね。在来工法は梁と柱で建物を支える構造で、軸組構造(工法)と言ったりすることもあります。簡単に言うとジャングルジムの様な構造体です。ジャングルジムは面は全く無く、縦の軸と横の軸だけで成り立っていますね。在来工法の考え方は、これと同じです。従って基礎が出来上がったら、壁を作る前に必ず柱を建て、梁を掛けなければ構造体として成立することが出来ないのです。
一方ツーバイフォーはというと、日本での正式名称は『枠組壁工法』です。その名の通り枠を組んでパネルを作り、壁と床、天井で六面体の箱を構成します。従って面そのものが構造体ですから、最初に床を作り、次に壁を作り、天井を作り・・・と言った手順で作らないと構造体として成立しないのです。
パネルの内側を見ると『な~んだ、在来工法と同じように柱が並んでいるじゃない!』と言いたくなりますが、これは建物を支える柱ではなく、パネルを作るための構成部材。在来工法でも構造材といわれる柱は壁に一定の間隔で入っている細い柱ではなく、四隅を始め、要所要所に配置される10cm角以上の柱です。ツーバイフォーではこの柱がありません。写真は建物の隅の部分を上から見たところです。隅柱は無いですね。
在来工法とツーバイフォー工法の一番の見分けポイントは、壁が出来る前に屋根が掛かるか否かです。ツーバイフォーなら、壁が全部出来上がらないと屋根は掛けられません。先に屋根が掛かっていたら、在来系(軸組)工法とみてほぼ間違いないでしょう。
今日は表題の『在来工法とはここが違う!ツーバイフォーの作り方』一番のポイントのご紹介になりました。さてこれから現場はどうなってゆくのでしょうか。次回もお楽しみに!
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