2015年09月06日(日)我が家の防災対策~台風雨編~
9月になりました。今年の関東地方はお盆休み明けからどうもすっきりしないお天気が続いています。天気図を見ると『もしや秋雨前線?でもまだ早いよなぁ?』まぁ曇っていた方が猛暑酷暑からは解放されて楽だし・・・と思っていたら、そのまま9月を迎えてしまいました。やっぱり秋雨前線だったのですね。私の住んでいる東京郊外では、秋虫の声はもちろん、早くも彼岸花が咲き始め、ススキも穂を出しています。今年は例年に比べ、秋の訪れが早いようです。
身近な防災について考えてみましょう
さて、9月と言えば防災の日。もともとは大正時代に関東大震災が起きた日です。甚大な被害を出したこの大震災を教訓に、防災について考え、訓練を行おうと定められた日です。みなさんもお住まいの地域の防災訓練などに参加されたことと思います。防災訓練というと一般には大きな地震を想定したものが多いですね。しかし昨今はスーパー台風やらゲリラ雷雨やら、はたまた突然襲ってくる竜巻!昔に比べて気象現象が激しくなっているように感じます。
テレビでは大雨や台風の警戒情報を頻繁に流していますが、あまり頻繁になると今度はオオカミ少年現象。『あぁまた言ってるけど、きっと大丈夫だろう、いつも何でもないし・・・』これが命取りになることがあるのです。そう、東北大震災の時も『あぁまた津波警報出てるけど、たぶん大丈夫だろう、いつも大したことないから・・・』とすぐには避難せず、家の片づけをしていた人がたくさん居たそうです。すぐに避難していれば間に合ったかもしれません。防災無線やテレビ、ラジオなどの注意情報、警戒情報から正しいリスクレベルをキャッチするのにはやはり正しい知識が必要ですね。
9月といえば、台風シーズン。気象災害は一番身近な自然災害ですね。今日は気象に関する注意・警戒情報、特に雨について、少し詳しくご紹介して参ります。
台風に限らず、最近増えている雨による災害
近年1時間雨量80mmとか100mmとか、とんでもない豪雨の記録をよく耳にします。もう皆さんは聞きなれてしまって別段びっくりされないのかもしれません。しかし時間雨量で80mm、100mmという降水量は、実際には『マジ?!』と驚く降雨量なのです。
15年ほど前のこと、住宅を建てるための開発行為で行政庁から雨水排水量の計算を求められました。この時、行政が基準として示した最大雨量は1時間当たり50mmでした。『1時間当たり50mmの猛烈な雨が降っても、敷地から雨水が溢れ出ないように排水設備を作って下さい。』という趣旨の指導です。当時は『時間雨量50mmなんてあり得ない!なんでそこまで求めるの?』と内心不満タラタラで指導に従ったものです。ところが最近は時間雨量50mmどころか100mm、120mmなんて記録もありますね。いったいどんな降り方の雨なのでしょう?考えただけでもゾッとしますね。
これまで整備されてきた道路や公共施設などインフラの多くは、最大時間雨量50mm程度で設計されているかと思います。(最近整備されたものはゲリラ豪雨も考慮されているでしょう)・・・ということは、例え排水施設が整備された都市部であっても、時間雨量50mmを超えるような猛烈な雨が降れば、排水の限界容量を越え、マンホールや排水溝から水が吹き上がっても不思議ではないということなのです。
崖や川の近く、坂の下など周囲より低い土地、地下、アンダーパス、坂道の突き当りなどは注意が必要な場所です。侮ってはいけないのが用水路です。平時は氾濫など考えようもない小さな『川』ですが、容積は小さく、都市化に伴いコンクリートで固められ、水の逃げ場がありません。流れる水の量が許容限度を超えると、水圧で暗渠の蓋が持ち上がって外れたり、排水溝から水が吹き上がったりといったことが起こります。水害時にお年寄りなどが用水路で溺れる事故が起きるのは、流れる水で道路との境界が見分けられなくなった上に、いつもはあるはずの蓋が外れていたりして足を踏み外し、猛烈な勢いの水に流されてしまうからなのです。
大切なのは雨の降り方でどの程度のリスクなのか判断すること
動物は本来、自らの命を脅かす自然の驚異に対し、本能的にリスクを察知し、回避行動を取る能力が備わっています。我が家の愛犬は、不思議と雷が鳴る前からベッドの下に隠れてしまいます。夕立が降りそうでも犬がベッドの下に隠れなければ、たいてい雷は鳴りません。しかし高度な文明に守られた私たちは、その本能的なリスク察知能力がだいぶ低下してしまったようです。
上の表は気象庁が公表している『雨の強さと降り方の一覧表』です(平成12年08月作成、平成14年01月一部改正)。ニュースや天気予報などで言われる『△△mm程度の雨』がどの程度の雨なのか、人の感じ方、周囲の状況、車に乗っているときの体感と一覧で見ることができて大変解りやすいですね。加えて雨量に応じた災害のリスクも紐づけられています。
先月、私自身も『水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる』ほどのゲリラ雨に遭遇しました。20分間ほどでしたが、ただ雨が降っているだけなのに本能的な恐怖を感じました。上の表で見ると、時間雨量50mm以上だったと推測されます。
気象情報に注意を払うことはもちろんですが、情報は必ずしもピンポイントではありません。雨の降り方を五感で感じ、周囲の状況から適切にリスクを判断できれば、これに勝る防災力はないでしょう。是非ご家族皆様でこの『雨の強さと降り方の一覧表』を話題にされ、防災力の強化にお役立て下さい。防災は、日常の備えと正しい知識、早めの非難がポイントです。
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