2016年10月23日(日)暮らしをランクアップする香りの使いこなし術(2)香りアイテムの色々
10月も下旬を迎え、東京地方も秋の深まりを感じるようになりました。桜は枝が見える程に葉を落とし、ハナミズキはその葉をダークレッドに染めています。しかしながら・・・田んぼの畦道ではタンポポやスミレが咲き、お寺の生垣ではツツジが狂い咲き???気まぐれお天気に植物も季節を勘違いしているようです。写真の桜は冬咲き桜。もう少し寒い時期に咲いていたような気がしますが・・・。
今日は香りの使いこなし術2回目。暮らしを彩る香りアイテムについて見て行きましょう。
香りアイテムを挙げてみると・・・
香水(オーデコロン)、練香水、香りの柔軟仕上げ剤、化粧品類etc.とここまでは身に着ける香りです。そして空間を彩る香り(ルームフレグランス)はというと、お香、キャンドル、固形蒸散タイプ、液体蒸散タイプ、スプレータイプ、アロマディフューザー、アロマランプ、匂い袋etc. 直接肌に触れない前提から、剤形も成分も多種多様です。また口に入る香りもありますね。ありとあらゆる食品に香料が使われていて、美味しさの演出に一役買っています。しかし昨今の香料はすごいです。『焼き鳥の香り』と言えば、コットンに染み込ませた香料なのに、思わず唾液が出てしまうくらい「焼き鳥の香り」がするから驚きです。
私たちの暮らしに深く浸透している香りの世界。口に入る香料は『フレーバー』、それ以外の香料を『フレグランス』と呼んで使い分けされているようです。今回はルームフレグランスについて考えてみましょう。
剤形で香り成分の拡散をコントロール
ルームフレグランスは大きく分けて液体と固体の二種類があります。液体というのは、香り成分を水やアルコールなどの液体に溶かし込み、これらが蒸発することによって香り成分を蒸散させるものが多いです。リードディフューザー(芯に香りの液を吸い上げさせて蒸散するタイプ)などが代表選手と言えます。また直接液体をスプレーするタイプや熱を使って蒸散させるものもあります。一方個体の場合は、香り成分を個体に閉じ込め、そこから徐々に拡散させてゆくもの、あるいはお香のように熱を用いて香り成分を蒸散させるものがあります。
剤形の違いにより、香りの拡散スピードや持続時間が変わってきます。例えばお香なら香りが拡散するのは燃え尽きてしまうまでの時間に限られますが、液体のリードディフューザータイプなら、液体が無くなってしまうまで、ず~っと香りを拡散し続けることができます。用途や場所に合わせて剤形を選ぶようにすると、より快適に適切に香りを楽しむことができます。
カバーするための香りから楽しむ香りへ
私たちの暮らしの中で一番最初にルームフレグランスが取り入れられるようになったのは『トイレの芳香剤』ではないでしょうか? 戦後から高度経済成長時代、現代のような衛生設備も換気設備も整ってはいませんでした。トイレと言えば臭いのが当たり前だったのです。これをカバーするために芳香消臭剤が発売され、人気を集めるようになりました。芳香消臭剤と言っても当時は不快な臭気を良い香りで上書きするといった方式。甘くしっかりした香りが人気でした。『トイレの芳香剤→キンモクセイの香り』と連想できる方は、私と同じ、当時をご存知の世代ですね(笑)。
衛生設備も充実し、消臭も悪臭を化学的に分解できるようになった現代では、トイレの芳香消臭剤も香りそのものを楽しむことができるようになりました。爽やかな柑橘系、優しい花の香り、フルーツ、森林、せっけんの香り・・・と香りの種類もバラエティー豊かです。そして香りを楽しむことを知った人々は、次第にトイレ以外の生活の場でも香りを楽しむようになり現代に至っているのです。
香りがあふれ、濃度も濃くなりつつある現代
『隣家の洗濯物の匂いが気になる』或いはそれが原因でトラブルに発展!などという話を耳にされたことがあるかと思います。少なくとも10年15年前には聞いたことのなかった話です。それだけ洗濯用洗剤や柔軟仕上げ剤の香りが強くなっているということなんですね。昨今はボディーソープもシャンプーもアロマ流行りで香りの強いものが次々に発売されています。30年ほど前の私たちは『外国製のものは香りが強いから~』と言っていたのですが、今では殆ど遜色ないように感じます。香りに対する感度が次第にマヒしているのかしら?と不安になったりしますね。
そんな現代だからこそ、香りの使い方にもメリハリを付けたいところです。人間は嗅覚疲労により、同じ香りなら数分間でその感度が著しく落ちてしまいます。従って香りの刺激は、しばらく香って認識されたなら、その後持続的に香っている必要はないのです。
場所によって異なる香りの使い方
例えばトイレを考えてみましょう。同じ人が何時間も居るということはまずないですね。多くの場合入れ替わり立ち代わり短時間で出入りがあります。このような場所では、全体に行き渡る持続的な香りが効果的。同じ香りが持続していても、トイレに入る度に『良い匂い!』と感じ、嗅覚疲労が発生する前に出て行ってしまいます。
一方プライベートルームを考えてみましょう。部屋に入った時『良い匂い!』と感じても、そのうちに香りを感じなくなってしまいます。香りが持続的にある限り、その香りに対する感度は戻りません。プライベートルームで香りを楽しむのなら、お香のように一定時間だけ香りを蒸散するものを使うか、部屋に入ったときに香りを感じたいのであれば、出入り口付近に局所的な香りを置くと良いでしょう。香りの発生しない時間、香りの届かないエリアがあってこそ、効果的に香りを楽しむことができるのです。
手始めに、ベッドルームのドア横にポマンダーかハンギングタイプのポプリを掛けてみてください。お部屋の出入りの度にふわりと優しい香りが鼻をくすぐります。一瞬の『良い匂い!』が気持ちを豊かにしてくれますよ!お試しくださいね。
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