本気で遊ぶ大人たちVol.1
本企画のデザイナー・岩切剣一郎の
ライフスタイル

大人のおもちゃ箱を、真剣に遊びつくす!

『本気で遊ぶ大人たち』の家づくりを応援しているGLホーム。 このコラムでは、日常を非日常のような刺激的な毎日を過ごしている彼らが、 普段からどのようなライフスタイルを送っているのか、その様子に迫るコラム。

今回は、ついに先日完成した「THE HANGOUT COTTAGE」のデザイナーでもあり一級建築士でもあるケンロックの代表・岩切剣一郎が、普段どのようなライフスタイルや遊び方をしていて、その視点から生まれる大人の空間づくりがどのようなものなのか、のヒントを探るべく、自邸である「CHIGASAKI HOUSE」を取材。

取材日は5月のGWの直前で、岩切氏の趣味であるハーレーダビッドソンに乗るのにも、 シーズンを終えた雪山道具をメンテナンスするにも絶好の天気だ。 岩切邸のガレージには自身の趣味の道具が詰まっている。誰しも一度が憧れる、大人のおもちゃが詰まったガレージだ。

オートバイ、サーフボード、スノーボード、BBQの道具などから、それらをメンテナンスする工具類まで、そのディスプレイを見ているだけでワクワクする空間がそこにはあった。 「このガレージも10年ほど経つので、今日は屋根を全て剥がして作り直しするんです。仲間を呼んでDIYですね!笑」と、『おもちゃ箱』のメンテナンスも楽しみながら取り組み、全てにおいて真剣に遊ぶ。これが岩切氏のスタイルだ。

今日は愛車のハーレーをガレージから出してエンジンを掛ける。それだけで最高の休日だ

カバードポーチ脇の気持ちの良い空間で、スノーボードをメンテナス

施工の現場から建築の世界に入った岩切氏は、当然自分でDIYも。 真剣に遊んでいる姿が印象的

自分で使って楽しんでいるから説得力がある
“使える空間作り”

岩切氏には全国から様々な建築の設計・デザインの仕事が舞い込んで来る。今の時代、自宅からオンラインで打ち合わせに参加する事も多いようで、今回はその仕事部屋に潜入。 壁材を白くペイントし、あえてエイジング加工して程よい雰囲気のある壁が印象的な仕事部屋だ。写真では見えないが天井も吹き抜けになっており、ほどよく光が入るように設計されている。

リビングの奥は洗面スペースになっているが、上部をガラスにする事でより広さを感じる空間に。随所にこだわりが詰まっている。またリビング右側の窓は開口部が広く取られており、その先は軒下に広がる「カバードポーチ」につながっている。 岩切氏はお客様をこの自邸に呼んで打ち合わせをする事もあるようだが、 このリビングからカバードポーチへの一体感のデザインが重要とのこと。

「よく建売住宅などでもウッドデッキ付きなどありますが、狭いものが多いですよね。ここは、リビングから同じ高さで外に出られたり、リビングとの一体感を出す為に開口の大きな窓にしたりして、とにかく“使える”空間にすることが大事なんです。このカバードポーチも、実はその奥行きがとても大事で、テーブルを置いても向かい合って座れるように設計しているんです。そうすることで、使い勝手が格段によくなるんです」

デスクワークも、自身が好きな空間で仕事ができるように設計されている

ブルーのソファーが象徴的なリビング。右はカバードポーチにつながる

リビングにもダイニングにもなる、奥行きのあるカバードポーチ。

岩切氏の自邸は実にこだわりの詰まった空間で、 その基本は「気持ちよく過ごせること」。機能性も損なわずに気持ち良い空間にすることで、仕事も趣味も120%楽しんでいるのが垣間見えた。 この岩切氏がデザインした「THE HANGOUT COTTAGE」も次回以降にこのコラムで詳細をご紹介する予定なので、乞うご期待!

「CHIGASAKI HOUSE」ディテール紹介

リビングのアクセントになるライト

白とブルーの壁に、イエローの傘がポップな照明を合わせて

寝室の壁にはあえて古材を打ちつけている

こちらは洗面所のタイル。細かい部分も抜かりない空間演出だ

PROFILE

岩切剣一郎 /一級建築士、ライフスタイルデザイナー

KENICHIRO IWAKIRI

「施工の現場」から設計の世界に入りその後独学で一級建築士に。
2010年に「カリフォルニア工務店」を立ち上げ、住宅業界に「カリフォルニアスタイル」を提案しブームを作る。現在は街づくりの地方創生や“旅するように暮らす”をコンセプトに、多拠点生活などの別荘建築やバケーションハウスデザインなどの新しいライフスタイルプロデュースまで領域を広げて活動している。