

本気で遊ぶ大人たちVol.3
編集者、
小川 迪裕さんのライフスタイル
『本気で遊ぶ大人たち』の家づくりを応援しているGLホーム。 このコラムでは、日常を非日常のような刺激的な毎日を過ごしている彼らが、 普段からどのようなライフスタイルを送っているのか、その様子に迫るコラム。
仕事部屋はアウトドアショップ!?
残暑がまだ厳しい9月某日、東京都西部のとある駅から徒歩5分ほどの住宅街に向かうと、小道を入る箇所で家主が出迎えてくれた。
今回伺うのは、アウトドアやキャンプ系の雑誌/WEB媒体を中心にフリーの編集者として活躍する小川さんのご自宅。
小川さんは仕事柄、自宅での執筆や編集作業が多いが、そのためのキャンプ取材もあるため、奥さんと相談の上、1Fの部屋をよく使用するキャンプ道具の収納兼仕事部屋とし、2Fはリビング、3Fは寝室としている。特に1Fの仕事部屋の作り込みは圧巻で、ラフを描く作業台とPC作業のデスクを分けていたり、見せる収納のお手本のような綺麗にディスプレイされた壁面ラックなど、随所にこだわりを感じる空間だ。

空間を最大限活用できるようにデスクと収納の配置を考慮した小川さんの仕事部屋。コンパクトながらも居心地は良い

PCデスクから左を向くと、グリーンが目を癒してくれる。これらのバランス感が光る部屋だ

足元には重さのあるクーラーボックスや水筒などを配置し、荷物の移動もしやすい

DIYで製作したという壁面収納。部屋の建具に色を合わせて統一感もあり、アウトドアショップのディスプレイのようだ
購入の決め手は、「家のデザイン」
この自宅を購入する前は賃貸住まいだったそうだが、キャンプ道具が増えたのと当時はコロナ禍ということもあり自宅で過ごす機会が増えたタイミングで、家を探すことに。中古物件も見て回ったが、せっかく購入するならと途中から新築住宅に舵を切り、今の家にたどり着いたという。
決め手を伺うと、「家のデザインにこだわりがあって、この家はフローリングやカウンターの色味、木の質感が夫婦で好みだったので、それが決めてですね!」。
またリビングを見渡すとフローリングやカウンターの色味に家具の色味も合わせていて空間が統一されている。元ファッション誌の編集者でもあった小川さんは家具へのこだわりも強い。「家具は基本全て足付きにこだわっていますね。掃除がしやすく、空間全体がすっきり見せられるのもポイントです」。その家具類はヴィンテージ品が多い。小川さんは洋服も家具もヴィンテージを愛用しており、その理由はその物が育ってきた歴史とこれからも自分色に育てるというのが楽しいからだそうだ。
また、どの部屋にもバランスよく植物が配置されているのも特徴。植物を育てるのも趣味だという小川さんだが、洋服も家具も含めてとにかく “育てる”ことが好きでたまらないのだ。

愛犬のマロと遊ぶ小川さん。アウトドア空間が好きなので自然と植物が増えていく

全体的にナチュラルな色味で統一されていて、流木とヴィンテージカメラを組み合わせるなどセンスとバランス感が光るディスプレイだ

唯一DIYしたという階段脇のフック。これらも建具に合わせた色味に合わせてチョイスしている

最近はアウトドアブランドのキャラクターグッズを集めるものハマっているという

大宮の盆栽まつりに行ってハマったという、粋な趣味も。今後はキャンプと盆栽で何かしたいと企てているという
将来的には「山の家」が理想
キャンプを仕事にしてしまうほどアウトドアや自然が好きな小川さんだが、そこまでのめり込んだ理由を伺ってみた。
「キャンプが好きなのは、アウトドアの空間に自分らしさを入れられるところ」だという。クルマ、アメカジ、ヨーロピアン、ヴィンテージなど、自分の好みのものをバランスよく取り入れられて、生活空間に個性を入れて楽しむことができる。そんな空間が小川さんは一番気持ちよく過ごせるそうだ。
「自然の中で1週間過ごした事があるんですが、生活リズムが整うんですよね!朝、目覚まし時計がなくても、朝日とともに自然と目が覚めて、太陽が沈むと眠くなる。この規則的な生活のおかげで、体調が良くなったんです。本当に健康的になるので、その点もアウトドアの魅力ですね」。
将来的には山が目の前に見える場所で二拠点生活を送りたいというのが小川さんの夢だと伺った。

家の中でもアウトドアの景色が見られるよう、ポストカードをあえて複数、目線と同じ高さになるように配置している

階段脇には山の絵画が。将来的には自宅の窓から山を望める生活が夢だ

クルマもキャンプには欠かせない大切な道具。山が似合うSUVだ

PROFILE
MICHIHIRO OGAWA
編集者、ライター、公認オートキャンプインストラクター講師
出版社でメンズファッション誌編集を経験し、その後フリーランスとして独立。現在はアウトドア誌からキャンプ専門広報誌、キャンプ系WEBメディア、ライフスタイル系WEBマガジンまで、多岐にわたる媒体で取材、執筆、編集活動を行なう。
座右の銘は「並のモノには訳があり、一流モノには裏付けがある」。